「夫婦には色々ある」
これはよく聞くし、よく見かける言葉です。
だけど、それを頭では分かっていても、いざ自分に降りかかると混乱してしまいます。
そして、そんな状況が長引けば、毎日がどんどん辛くなっていくのです。
以前の私がそうでした。
私と同じような気持ちでいる誰かにとって、この記事が少しでもヒントになりますように。
5年目の夫婦カウンセリング
週初めの平日。
かれこれ5年間通っているカウンセリングに、夫婦で行ってきました。
自宅から1時間ほど車で走って、支援センターのIさんの元へ。
以前は一言も話さずに往復していた車中も、今はずいぶん和やかになりました。
彼女がいなかったら、今頃私たちはどうなっていたのだろう?と思います。
今回のカウンセリングも2時間コース
今回のカウンセリングでは、夫婦二人だけではうまく話せない「お互いの気になるところ」を伝えあい、Iさんから中立のご意見をいただきました。
今回の主なテーマは家族とのかかわり方、伝え方。
2時間ほど話して双方納得です。
さすがIさん。
専門家としてのお話と、夫婦が抱える問題に真剣に寄り添ってくださる姿勢から、私はいつも新鮮な視点を授かります。
できるだけ話したことを忘れないようにメモを取り、今日も無事に終了。
次のカウンセリングは2ヶ月ほど先になりました。
今日からまた、夫婦で試行錯誤の日々です。
過去と他人は変えられない
私たちがIさんの元に最初に訪れた当時、
夫は「こんな奴とは一緒に暮らせないから離婚します」の一点張りでした。
一方私は、「この人がひどい、こんなこと、あんなこと」をあげつらっていました。
「離婚する前に自分のことが知りたい」そんな理由でカウンセリングに訪れた夫と、何とか家族が再生する方法を知りたかった私。
そもそもお互いの動機はズレていました。
そんなボロボロに崩れかけた私たちの間に入って、
相談員のIさんは、夫のことも私のことも決して批判せず、
あくまでも中立の立場を崩しませんでした。
そして、二人の意見の食い違いや、考え方のズレを自覚させてくれました。
お互いに「相手が悪い」と批判的に感じている事柄を、「本当に相手だけが悪いのか?」と自分軸で考えるられるよう、道を作ってくれたように思います。
過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ。
相手は変えられないけれど、自分が変えられるものはどんなことがあるだろう。
その視点を持つことで、私たち夫婦は変わり始めた気がしています。
それでもやっぱり相手が悪い!と責めてしまい、3歩進んで2歩さがるどころか、4歩も5歩も下がってしまう日もありました。
それでも5年かかりで、少しずつ変化していきました。
あなたならどうする?困った時の解決方法
心がつらい時、相手とうまく話せないとき、例えばうっかり手を上げてしまったとき、うっかり手を上げられた時。(意図的に手を上げられた時は別!)
そんなとき、あなたならどうしますか?
解決のヒントを求めて本を読みますか?
信頼できる家族や友人に相談しますか?
カウンセリングに行きますか?
この3つは、どれも試してほしいと思います。
私も全てやってみて、
そして、時には前に進めない気がして立ち止まりました。
だって…
本には私の問題に、ピンポイントで答えてくれません。
信頼できる友人に話しても、一生懸命相談にのってくれる優しさにはとても感謝なのですが、かえって他のおうちと我が家の違いを浮き彫りにする気がして、
違う、うちはそうじゃない…と、孤独感が増す日がありました。
カウンセリングに行っても、魔法の一滴はありません。
すぐに変化するわけではないのです。
それでも、
- 本を読んで自分の状況を把握。自分を客観的に見る
- 信頼できる友人に相談して、話しながら自分を整理する
- カウンセリングに通って、状況を少しづつ変えていく
そうやって一歩ずつ、前に進むことができました。
一つも無駄ではない、必要なことでした。
家庭は密室。抱え込みはダメ、ぜったい。
一番大切なのは、家庭の問題を密室にしないこと。だったなぁ…と思います。
玄関のドアを隔てて一歩家庭に入れば、そこは社会から線引きされた場所です。
良くも悪くも他人に干渉されません。
辛い時やきつい時こそ、意識的に第三者とつながってみてください。
もちろん結婚生活を続けるだけが答えではありません。
離婚、卒婚、別居など、色んな選択肢があるので、その方法も含めて、お互いにとって最善の方法を探ってほしいと思います。
まとめ
私たちがののしり合って最悪だった頃から5年経った今でも、やはり夫婦には色んなことがあります。
2ヶ月に1度のカウンセリングは、今はまだ卒業できません。
結婚生活を終わらせるより、関係性を整えながら一緒に暮らしたい
そう考えて何とか過ごした5年間。
自分がどうしたいかという原点に返って、自分の行動を振り返るのは大切です。
私は、
「あなたが悪い!」とさした指を、まずは自分に向けてみるようにしました。
もちろん自分を責めるのではないです。
自分が一番、自分の味方でいてほしいです。
そして、そうやって考えているうちに、
「こう伝えればよかったのかな」「次はこうしてみよう」
と、自分の行動を変えるきっかけが見つかります。
そうして自分が少しづつ変わると、いつの間にか物事が変化していることに気が付きます。
どうか、辛い時を乗り越えて、あなたの暮らしにとって一番いい選択ができますよう。
陰ながら祈っています。
目を凝らしてまわりをよ~く見れば、ヒントはあります。
きっと、だんだん良くなります。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また。
あかり
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